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錯覚の科学

 投稿者:斎藤  投稿日:2017年 5月18日(木)18時18分32秒
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  錯覚の科学と題してハーバード大学心理学の教授が書いた本を
読んでいる。これを読むと人間の意識、記憶はかなり怪しい
のが分かってくる。

バスケットボールのプレーで、人がトスに注目していると、ゴリラの縫いぐるみ
が出てきても認識できない。
ここから脳がその貴重な資源を使いながら最善の情報処理を
しようとする様子が見える。

脳はたった20ワットの電気で動く生物コンピューターだから、
データーの処理速度には限界がある。この脳を使って動物が
捕食動物の攻撃から一瞬にして逃れるには、情報を端折って
処理する必要がある。

コンピューターではファイルの圧縮解凍処理がそれに似ている。
お蔭で、電信速度が遅くても比較的短時間にダウンロードが終わる。
インターネットの速度が遅い時、蓄えられていたデーター
を引っ張りだし画面を表示する。そのためにコンピューターは
常時画像を記録している。

脳も同じ事をして処理速度が落ちないようにしている。欠けている部分の
データは蓄積しているデーターで間に合わせるのだ。
そのために錯覚と言う現象が起こる。

私はこれを神経症の説明に充てたい。
我々の脳は全ての情報を意識で処理できない。無理すると
処理限界を超えて脳がフリーズしてしまう。それを避けるために、
無意識が処理を引き受け、意識のオーバーロードを避けようとする。

こうして日々の細々した動きは意識をに負担をかけずに行っている。
それを神経症者はもう一度全部意識に翻訳してやろうとするから、
無理な圧力が脳に加わり、動けなくなり鬱状態になってしまう。
 
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